安全書類 送り出し教育の定義
送り出し教育はこれから入る現場への送り出し教育と
自社内で行う送り出し教育とがあります。
事前に現場のルールや現場全体の特徴などを
教える言わば、新規入場教育的な考え方です。
自社の安全衛生に関する基本方針や作業手順、
安全作業に必要な基礎知識を事前に送り出し教育し、
併せて本人の経験や健康状態などを確認し、
適正配置するために実施するものです。
結局、送り出し教育って!?
どちらも新しい作業の内容や工事現場の状況を理解し、
「知らなかった」・「聞いていなかった」などから起こる
事故や災害を無くすために、行われるものです。
一般的に安全書類での送り出し教育は、
新しい現場で作業する前の送り出し教育となりますので、
それについて、もうすこし具体的に解説します。
新しい現場で作業する前の送り出し教育
送り出し教育は誰が誰にするのか?
送り出し教育は、事業主または代理人
(安全管理者、安全衛生責任者、職長等)が、
全作業員を対象に行います。
いつするのか?
工事を受注したらすぐにその現場への送り出し教育を
行う必要があります。
ですので受注後、現場の作業所長に作業資料などを
取り寄せ、送り出し教育を行う事になります。
送り出し教育で何を教えるのか?
送り出し教育の内容は下記の通りです。
◇ 現場の状況の説明。
工事概要、工事規模、工期など。
◇ 作業所でのルール。
統括安全衛生責任者・元方安全衛生管理者の氏名、
安全衛生管理体制、安全衛生管理方針、
現場特有の規律・ルール、工程計画、
緊急時の連絡体制など。
◇ 危険作業についての教育。
◇ 災害事例による教育。
◇ 災害、事故発生時の措置、報告書の教育。
送り出し教育の定義 まとめ
送り出し教育は、新たに乗り込むことになった
現場の状況や作業所のルールを専門工事会社が、
現場に乗り込もうとする労働者に対し事前に教育を実施するものです。
この実施者は、労働者を雇用しようとする事業主や安全担当者です。
このように専門工事会社に送り出し教育を行う体制がある事が望ましいですが、
整備されていない場合、上位の専門工事会社が協力会社の労働者を集めて
行う場合もあります。
【スポンサーリンク】