化学物質リスクアセスメントの流れ
平成26年の労働安全衛生法の改正で、化学物質ついて
リスクアセスメントが義務化されました。
この事により、化学物質の危険性を事前に把握し、
対応することになりました。
具体的にいうと、事故や事象など化学物質の影響が発生する可能性を
見積もり、発生した場合のどの程度の重篤度があるかを
事前に評価することです。
化学物質リスクアセスメントの基本手順
化学物質リスクアセスメントの手順は次の通りです。
1 化学物質の危険性又は有害性を特定する。
2 特定した危険性又は有害性が発生してしまった場合の見積もり。
3 発生した場合の低減措置を検討。
4 低減措置、安全な取り扱い方法を労働者へ告知。
5 実施後低減措置や安全な取り扱い方法の見直し。
化学物質
リスクアセスメントを実施する化学物質は640種類あります。
それぞれの製品には、下記ラベルが掲載されています。
炎 |
円上の炎 |
爆弾の爆発 |
---|---|---|
可燃性/引火性ガス (化学的に不安定なガスを含む)エアゾール 引火性液体 可燃性固体 自己反応性化学品 自然発火性液体・固体 自己発熱性化学品 水反応可燃性化学品 有機過酸化物 |
支燃性/酸化性ガス
酸化性液体・固体 |
爆発物
自己反応性化学品
有機過酸化物 |
腐食性 |
ガスボンベ |
どくろ |
---|---|---|
金属腐食性物質
皮膚腐食性
眼に対する重篤な損傷性 |
高圧ガス |
急性毒性 (区分1〜区分3) |
感嘆符 |
環境 |
健康有害性 |
---|---|---|
急性毒性(区分4) 皮膚刺激性(区分2) 眼刺激性(区分2A) 皮膚感作性特定標的臓器毒性 (区分3) オゾン層への有害性 |
水生環境有害性 (急性区分1、 長期間区分1 長期間区分2) |
呼吸器感作性 生殖細胞変異原性 発がん性 生殖毒性(区分1、区分2) 特定標的臓器毒性 (区分1、区分2) 吸引性呼吸器有害性 |
化学物質は2つのタイプ分けてリスクアセスメントする!
化学物質は有害性と危険性、2種類に分けられます。
1有害性
@「どくろ」
A「健康有害性」
B「腐食性」
C「感嘆符」
2危険性
@「炎」
A「円上の炎」
B「爆弾の爆発」
C「腐食性」
危険性のリスクアセスメント
特性と施工環境温度等から発生の可能性を尺度化し、
リスクを見積もります。
それぞれリスクレベルに応じたリスク低減措置を決定し、
作業員、労働者に周知していきます。
実施後、見直しリスクアセスメントを見直し是正していきます。
この流れが化学物質リスクアセスメントとなります。
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