安全書類,安全衛生管理計画書の書き方
安全書類全建統一様式9号にもある安全衛生管理計画書の
書き方について解説していきます。
安全衛生管理計画の基本方針って?
安全衛生管理計画書の基本方針は、労働災害に
どのような方針で臨むのかを書いていきます。
毎年、安全衛生管理計画を作成するのであれば、
今後1年間に事業場が取り組む方針を書きます。
全ての人が一年間取り組む安全衛生の方向性なので、
分かりやすく表現する必要があります。
キーワード調に書くこともあれば、文章にする場合もあります。
安全衛生管理計画の基本方針の例
@第三者災害の防止
A安全重点項目(三大災害、交通災害)の徹底した安全管理
B安全自主管理意識の高揚
Cリスクアセスメントを導入して機械、設備の安全対策を推進するとともに、
「安全はすべてに優先する」を行動で示し、危険を予知して
「危険な作業は絶対にしない・させない」の 実践定着を図る。
基本方針を作る時に大事なことは、安全衛生管理計画書の次の項目である、
重点施策にリンクしている必要があります。
その重点施策は、表の横の実施項目にリンクしてる必要があります。
ですから基本方針をいきなり考えるのえはなく、
過去の災害や安全パトロールでの指摘事項などから
@まず問題点を出し、
Aその問題への対策を考え、
Bその対策の具体的行動を書きだします。
このAが重点施策となり
Bが実施項目に書く内容となります。
この作業を何回か行い、同じカテゴリーに入りそうな問題点を
まとめて1つのキーワードにしたり文章にしたものが、
安全衛生管理計画書に書く基本方針となります。
例えば・・・
過去、資材搬入の際、『近隣から邪魔臭いなどの苦情が出た』という問題が出た。
この問題から、重点施策と実施項目を抽出し、基本理念まで考えるとしたら、
まず本質的な対策は、資材の搬出入に対する交通誘導員の適正配置を見直し
車両運転手に道路交通法の遵守と交通道徳の教育・指導を徹底する。
となると思います。
これを安全衛生管理計画の実施項目に書くとしたら…
『1 ヒヤリハット活動の定着』
『2 危険予知訓練、危険予知活動の実施 』
次に重点施策を、『日常的安全衛生活動の展開』とし、
基本方針を、『第三者災害の防止』としていきます。
あくまで例ですが、基本方針を考えるときは、日常の問題点をから
逆に考えていくと安全衛生管理計画の整合性が出てきます。
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